UltraHard-Type HS-D

超高強度次世代型
金属メッシュ

HS‐Dメッシュは、従来の約3倍の強度のステンレス線材で、開口率39%で稠密に製網した超高強度金属メッシュです。
標準クリアランスの2倍以上の値で印刷でき、版離れしにくい高粘度ペーストも使用できるようになりました。
耐力点が非常に高く、塑性変形を起こしにくい為、スクリーン版の歪みを最小限に抑制できます。

メッシュ断面イメージ図
メッシュ顕微鏡写真

規格表

製品コード メッシュ数
(本)
線径
(mm)
目開き
(mm)
開口率 厚み(μm)
ノーマル カレンダー
ソフト ミドル ヘビー
HS-D 650/14 650 0.014 0.025 41% 34 ± 2 23 ± 2
HS-D 500/19 500 0.019 0.032 39% 45 ± 2 25 ± 1
HS-D 360/25 360 0.025 0.046 42% 59 ± 2 41 ± 2 29 ± 1
HS-D 250/35 250 0.035 0.067 43% 44 ± 1
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※ 2022年5月現在の製品規格となります。また上記は当社製品の一部です。
上記規格は、品質改良により予告なく変更させていただく可能性がございます。

UltraHard-Type HS-D の特徴

独自の製綱技術、超高強度金属メッシュ

HS-Dメッシュは、アサダメッシュが独自の製網技術で開発した超高強度金属メッシュです。従来の約3倍の強度の線材を使用し、開口率40%で稠密に製網しているため、耐力点が非常に高くなり、メッシュ強度が飛躍的に向上しています。

ステンレスメッシュでの強伸度比較

織り上がった製品の強伸度を引張試験機で測定。
HS-Dメッシュは、従来の3倍の抗張力と、5%以下の低伸度の線材を使用しているため、従来製品と比較し、降伏点が非常に高い事が分かります。

無変形スクリーン版

HS-Dメッシュを使用した「無変形スクリーン版」は、印刷時のクリアランスを標準の2.5倍に設定しても塑性変形(版ひずみ)を緩和できます。

印刷エリア100mm角での製版座標寸法比較

クリアランスを大きく設定した過酷な条件でスクリーン版の歪みを比較

検証結果

BS500メッシュと比較し、HS-D500は塑性変形を一切起こしにくい。

連続安定印刷の実現、2万ショット後も安定

クリアランスを標準の2.5倍に設定した連続2万回印刷での印刷座標の変動量検証でも±15µm以内で安定することが確認できています。

ステンレスメッシュでの強伸度比較

結局、やっぱりスクリーン印刷!

超高強度HS-Dメッシュはクリアランスを大きく設定し、高粘度ペーストが使用できるため、ペットフィルムなどの吸湿性の低い基板にも印刷することが可能です。高い寸法精度で位置ずれを起こさず、大型版を使った多面取り印刷も実現できます。

フレキシブルサーミスタのモックアップ

フレキシブル素材へ片面4層をスクリーン印刷で形成しました。大型版の多面取り印刷でも高い寸法精度を実現しました。